中国営業代行ビジネスを始めた動機に少し触れたいと思います。まず大きな動機として、東日本大震災が挙げられます。
あの日多くの日本人が思ったように、私も自分の無力さを大きく感じました。
それから暫く仕事も手につかず、ネットで流れるニュースに釘付けになっていたのを覚えています。
その時自分に対し感じていたのは、自分は海外にいて欧州系企業に勤務し一体何をしているのかと・・・
勿論日本に住んでいたとしても、無力さは同様かもしれませんが、この様に感じた事は事実です。
当時欧州企業での役割は日本人なので、日系企業の担当ではありましたが、その後意識的に「自分は日本企業の応援団として仕事をする」という気持ちを以前にもまして持つようになりました。
それ以外の動機としては、自分自身も中国ビジネスに関わり始めた頃の思いも動機になっています。私の初めての中国出張は、当時既に中国に進出していた親会社の中国法人従業員に対しの販売促進支援として、現地スタッフにマーケティング研修を行う事でした。
何回か行ううちに、親会社と勤務先のトップ同士で私が勤務していた販売促進を中心とした広告会社としても、中国進出を検討するようになりました。
その調査として私が留学兼フィージビリティスタディとして中国に行くこととなりました。
ところが現地の法人は本音としては、系列の広告会社の進出など望んでいなかった為あまり支援の得られない状況で、ほぼ一人で現地の調査を始める事となりました。
その時の自分は何回か中国への出張を経験していただけで、中国ビジネスについても全く素人の状態で、勿論中国語もしゃべれませんでした。
調査を進めるにあたって、コンサルティング会社や会計事務所等も訪ね、色々お話を伺いました。
そこで確かに情報は得られましたが、当たり前の話ですが、情報を得て戦略は曲がりなりにも組み立てたとしても、それを実行するスキルが自分に全くありませんでした。
今現在でも、日系企業の中国ビジネスを助けてくれるコンサルティング会社や政府系機関は沢山あります。
ただ、そこで得た情報から戦略を組み立て、実行するのはやはり自分で一からというケースは少なくありません。
これは中小企業だけの話ではなく、たとえ中国に現地法人のある大企業でも、現地法人の従業員は既存の事業を行なっており、新しい事業を始める場合に必ずしも現地法人からサポートが得られないケースも多く、実際に過去所謂大企業からの依頼で調査等を行なっています。
またそういった政府機関やコンサルティング会社が、実施に潜在顧客に電話を掛け、訪問し一緒に“汗”をかいてくれるでしょうか?
中国での販売を成功させるには、現地の業界に通じた人間が、潜在顧客を定期的に開拓・フォローしてかなければなりません。
自分は日本人として、あるいは自分も過去人一倍中国ビジネス立ち上げに苦労した人間として、中国進出を回り道せず、確実に開始できるお手伝いを今後も行なって行きたいと思います。
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