中国の病院事情(地獄の沙汰も金次第!?)

中国には公立と私立病院があるのは日本と同様です。
但しその中身は日本と大きく異なる部分もあり、自分の体験を含め紹介致します。

中国の公立病院は規模等により、1〜3級に別れています。(中国の等級は一般に数字が大きい方が位が高く、3級が大病院になります)

<北京の3級病院>            <北京の軍系3級病院>

公立病院で診察を受けるには、まず窓口に並び「挂号」と呼ばれる診察を受ける権利を取得する必要があります。
大きな病院でこれを取得するには5〜6時位には窓口に並ぶ必要があり、有名な大病院ともなると深夜から人が並んでいる事も少なくありません。

   

並ぶのを避ける為には、有名病院の入口には「並び屋」がいる場合もあり、お金を払い代行で「挂号」を取ってもらう事もできますし、最近ではネットでの予約が出来る病院もあります。
この様な手段を取る以外では、病人がいるのに誰か家族が並びに行く必要があり、何れにしても急病の場合は(一応急患はありますが、専門の医者に見てもらえるか分かりません)困ってしまいます。

並んだ後、窓口では診察を受ける科と医者を指定します。
日本と異なるのは医者により値段が違い、5元(約80円)〜300元(約5000円)とかなりの幅があるのです。
これは高い方が医者が教授クラスであったり、診察を受ける場所も「特殊門診」という特殊な場所で待合室もソファーでゆったり待つことができたりします。

<特殊門診>                  <普通の待合室>
  

医療設備は病院によりピンきりですが、写真のように社保カードをかざすだけで検査結果が印字が出来るような設備もあったりし、意外と!?先進的な部分もあります。

一般的に検査筆は安いのですが、大きな手術や入院の部屋が必要場合「付届け」が必要!?です。また薬は結構高いです。
外国人の場合特に高額な薬を処方されたりもします(笑)。

医者に見てもらうと、病気の内容にもよりますが、血液検査やレントゲンを受ける必要があります。
この検査を受けるには、医者が発行するレシートによりいちいち検査毎に支払窓口に並び、お金を払わなければなりません。
日本の病院の様に、最後に後払いでは無いのです!

一般に外国人や富裕層は外資等の私立病院へ行く場合が多いと思います。
勿論公立病院より費用は高く、「挂号」が300元(約5000円)〜800元(約13000円)位の所が多いです。

<某北京の外資病院の入口で佇む息子w ホテルのロビーの様?> 

<他の北京外資病院 この椅子でゆったり会計をします。高いですが(笑)>

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私もある検査の為入院をした事がありますが、個室の入院費用が1泊で4000元(約65000円)位かかって驚きました。

幸い検査結果は問題なく、1日で退院出来ました。

公立病院の入院費用は20元(約300円)〜200元(約3000円)です。
当然公立病院より患者も少なく、あまり待たずに診察を受ける事ができます。
そこにいる医者は国外で医療を学んだ医者もいる場合もあり、外国語で診察が受けれたり通訳がいる所も少なくありません。
但し、上記の公立病院の教授クラスがアルバイトで診察を行っている場合も多く、医者は結局公立病院と同じだったります。
公立病院との一番の違いは「サービス」だと思います。
待合室等の設備や医者・看護婦の態度(笑)は雲泥の差です。

私立病院の費用以外のデメリットとしては、検査によっては設備が無く外注したりするので、診察のその日に結果が出なく後日再訪し結果を聞く必要が出てきたりします。
また、外国人の多い大都市にはこの様な私立病院がありますが、どこにでもあると言うわけではありません。
外国人が出張や駐在で滞在する場合には、外資等私立病院でも使える保険に入っておく事が必須です。
但し日本の保険があれば、後日内容により請求出来る制度もあります。

この様に中国の病院は診察費用やサービス内容が病院により大きく異なります。

まさに地獄の沙汰も金次第という感じがします。

中国人は拝金主義だと言われていますが、この様な医療の状況に起因している所もあるかもしれません。

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