中国の会社の就業規則とマネジメント

中国の会社の就業規則は非常に細かい規定がある場合が多い。

内容は日本の会社の就業規則にある様な一般的な規定の他、日本の常識ではここまで書くかな〜と思うような細かい規定があったりする。

例えば遅刻等出退勤に関する罰則(これは日本の就業規則にもあるかもしれませんが、中国で見受けられるのが、回数とか程度による罰金等の記載)、マナーや衛生に関する規定、服装に関する規定等々。

この細さには幾つかの要因があると思います。

・広大な土地、民族を抱える文化の不統一性。

・終身雇用ではないので、人の入れ替わりも多く一から教育の必要がある。

・職人文化では無く、紙に書かれたものに従う傾向が強い。


日系企業の就業規則は特にその傾向が強い。

やはりこの要因としては、日系企業のマネジメントスタイルに現地従業員を合わせるという発想からであろう。

日系企業に勤務経験のある中国人から聞いた話としては、日系企業の厳しいマネジメントスタイルがビジネスマンとしての基礎となったと言う前向きな意見もあるが、概ね評判は良くない・・・

極端なケースでは、ある日系企業の総経理は、自社従業員が勤務中に会社のパソコンで仕事以外の事をするのが目に余り、各従業員の端末の画面を監視できるソフトを導入し、日がな監視をしていたという・・・。

まあ、仕事中に私事をするなというのも正論ではあるが、あまりやり過ぎるのも・・・

話を聞いたのは、日本に十年以上滞在経験のある中国人秘書であったが、それが嫌になり欧米系企業に転職したと・・・。

やはり中国の労働制度(終身雇用では無い)を考えると、「愛社精神」から真面目に仕事をしろというのは無理がある。

「飴と鞭」の使い分けが必要なのです。

給与の成果報酬比率を多くし、アドミニ職であっても目標を与え評価をしなければいけない。

また、新人で成果が出なければクビにするというプレッシャーも必要です。

就業規則も根本的な文化の違いを踏まえ、現地従業員をマネジメントし成果を出すようなものにする必要があるのです。


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