中国の環境対策の現状

本日北京のPM2.5の数値は300μg/m3を超えています。


中国の天気アプリではPM2.5の数字が表示されるものが多いです。

pm2.5アプリ

真ん中の赤い部分がPM2.5の数字です。


実際の空はこんな感じです。

北京pm2.5



日本の報道では空気汚染の酷い日の状況が紹介されていますが(そうでなければニュースになりませんし・・・)北京に住んでいる実感としては、毎日この様な空でもありません。


中国の現状としては、日本の様に庶民が省エネに対し意識が高いとは言えませんが、行政・企業レベルでは様々な環境対策が行われています。


現状中国政府が行っている環境対策を幾つか紹介したいと思います。


過去関連エントリー

北京の空気汚染(PM2.5)の現状と中国政府の環境対策」


中国政府が発表している環境方針としては

n中国は国内総生産(GDP)でのCO2排出量を2009年-2020年で、2005年比40~45%削減する。
  (但し、国際的な拘束と国際社会の検証は拒否)

n第12次5カ年計画 2011年-2015年でGDP原単位あたりの二酸化炭素(C02)
17%削減

n2011年-2015年でGDP原単位あたりの省エネ率16%

n再生可能エネルギーを発展させ、2020年迄に1次使用エネルギーに占める非化石燃料の比率を11.4%(+3.1%)

n省エネ優先戦略をとり、資源総量のコントロール、エネルギー使用効率向上を実行する。

実際に主に企業向けに対策が行われています。

主な対策として

「1万企業省エネ低炭素行動実施方案」

1万の企業に対し、省エネの数値目標が指定されています。

各種エネルギーを石炭単位に換算した数値が削減目標になっています。

企業だけでなく、交通機関、大学等の機関も入っていて、企業の中には日系企業を含む外資企業も入っています。


「エネルギー監査」

各地方自治体の環境局が、毎年監査対象リストを発表し、各企業に省エネを目的とした監査を受けるよう指導します。

地方自治体により指定方法や補助金制度は異なっています。

ある自治体は外資企業が中心に指定されていますが、そうでない自治体もあります。

また、補助金が監査費用の50%でる自治体も有りますが、補助金が無い自治体もあります。


「清潔生産」

主に廃棄物に関する監査で、上記エネルギー監査と実施方法は同様です。



以前日系企業の依頼で中国環境対策市場の市場調査を行い、政府機関や企業・病院等のインタビューを行いました。


日中関係の悪い時期でしたが、政府機関も実際に環境対策に効果があるものであれば、日本の技術であっても歓迎の態度でした。


中国では現在環境対策に莫大な予算が投入されています。
今後も予算が増える事は間違いありません。


また、エスコ事業も盛んになってきています。


環境対策で先行する日本の企業に取り大きなビジネスチャンスです。


中国環境対策市場の市場調査、是非お気軽にお問い合わせ下さい。


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