インフレ傾向である中国(2012年インフレ率2.65%、2013年目標4%以下)ですが、まだ日本との物価差はあります。
不動産や車など日本より高い物も多いのですが、庶民の生活に関連のある食品・交通費等は日本に比べ安いです。
缶ビール350mlで2元(約32円)位で買えます。
交通費は北京で言うと
地下鉄 :2元(約33円)
バス :0.4元(約7円!)
タクシー初乗り : 13元(約216円)
北京の地下鉄・バスは他の中国の都市と比べても安く、交通渋滞が酷いため、公共交通機関利用促進の為、極端に安く設定している側面も有ります。
日本の物を輸出で中国に売る場合、例えば食品は付加価値のある機能性食品等出ないと、広く中国の庶民に売るのはコストの問題で難しい状況です。
贈答品としての需要や、在中の日本人マーケットの販路等のマーケティング戦略が必要になります。
中国市場で全ての商品が日本より安いわけではなく、日用雑貨品カテゴリーは日本より値段が高い商品も多いです。
最近日本でもミルクや紙おむつが中国人の買い占めにより品薄になっている事が報道されています。
花王のメリーズ、明治の粉ミルクが特に人気なのは、中国人に浸透しているブランドだからでしょう。
日本製のミルクや紙おむつの人気が高いのは、幾つかの理由があると思います。
1.日本製への信頼
(特に国産粉ミルクではメラミン混入事件で死者も出ました)
2.子供への出費を惜しまない
(一人っ子で、祖父母も含め6つの財布を持っています)
3.そもそも中国内での値段が高い
実際の紙おむつの販売価格を店頭(北京のカルフール)で見てみると

ユニ・チャーム マミーポコテープタイプLサイズでの比較

日本での販売価格 1328円 (アマゾン 75枚入り、1枚あたり約17円)
中国での販売価格 142元 (約2363円、86枚入り、1枚あたり約27円)
中国での販売商品は恐らく現地生産品ですが、これだけの価格差があります。
輸入品のエリエール グーン はじめての肌着 Mサイズ 68枚入では日本の倍以上の価格差になっています。

日本での販売価格 1349円 (アマゾン 1枚あたり約20円)
中国での販売価格 169元 (約2813円、1枚あたり約41円)
日本より中国での販売価格が高い商品カテゴリー、また子供向けに安心を訴求できる商品での中国販売の可能性は高いのです。
自社商品カテゴリーの中国での販売価格や消費志向調査のご相談等メール頂ければと思います。
応援にコチラをポチリとお願いします。