天安門での車両炎上に対する中国のSNSとメディア報道

昨夜妻からスマホの画面で天安門の写真を見せられた。

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あれだけ警備が厳しく象徴的な場所であり、最初合成写真かと思った・・・

妻曰く最初微博で拡がったが該当の情報は直ぐ削除され、その後微信(中国版LINE)で送られて来たとの事。

今の中国ではスマホの普及率も日本より高く、SNSのユーザーも莫大な数である。

現在この種の事はあっという間に拡がるのだ。

因みに中国人のSNSに対する個人情報保護の観点は(日本人からすると)非常に甘いもので、実名で顔が写っている写真もバンバン投稿する・・・


さて事件に対する中国の報道を見てみると・・・

ネットのニュースには「北京は速やかに事件を処理」との控えめな報道が。

新聞の一面には記事のタイトルのみ載っており、「外国メディアが天安門ジープ突撃に注目」と・・・

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人ごとかって(笑)!

新聞の中身を見てみると、事件を詳しく報じる部分はなく社説のみで、写真の掲載もなし。

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内容の要約としては

「ある人はテロを疑っているが、仮にテロだったとしても極端な偏屈主義者であるだろう。天安門は中国政治の象徴意義として最高の場所であるが、この場所の敏感性は下がってきており、この事件も注目度も他の場所でおこった事と差はなく、大した事では無い。大多数の市民は平常心である」
といった感じで、大事では無い事を強調している。

驚いたのは昨夜も天安門広場は市民に開放していたとの記述があった事。
確かに上記のネットの記事でも事件は昨日12:05に起こったが、13:09には交通は正常に回復したと報道されている。

確かに本日北京地下鉄1号線に乗って、沢山の地方から観光に来たと思われる人々が、普段通り天安門東駅で下車していた。

<今朝の天安門東駅>

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控えめに女性警察官が立っているが、その他は普段と特に変わりない。

この様な敏感な事件も、上記SNSの普及により完全に抑える事は出来ない中、報道は大事では無い事を強調する方針なのだろう。

中国政府は民意を非常に気にしているのだ。

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